WBC(world Baseball Classic/ワールド・ベースボール・クラシック)も終わってしまい、Amazonプライム・ビデオで名シーンを振り返っていました♪
一番記憶に残っているのは準決勝のメキシコ戦です。
- 源田の一ミリ
- 吉田選手の3ラン
- 村神様のサヨナラ打
- 周東選手が大谷選手を追い抜くのでは…と思うほどの俊足ぶり
ざっと思い出しただけでも、名シーンが思い浮かびます。
劣勢だった試合の流れを変えたのは、「源田の一ミリ」からだったとスポーツの解説者が話されていました。
この源田の一ミリを生んだのが福岡ソフトバンクホークス甲斐拓也選手の「甲斐キャノン」。
野球ファンならともかくも、「甲斐キャノンって何?」「甲斐キャノンっていうカメラがあるのか?」などと思われた方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は「甲斐キャノン」の由来について、解説していきます。
それでは一緒に見ていきましょう!
源田の一ミリを生み出した「甲斐キャノン」
実際に、甲斐キャノンが炸裂したシーンです。
【なにそれ】甲斐キャノンでアウトも…メキシコ選手の天才的なスライディング技術pic.twitter.com/irLoGjklD1
— ライブドアニュース (@livedoornews) March 21, 2023
WBC準決勝の日本vsメキシコの7回守備のシーン。
「源田の一ミリ」と呼ばれるプレーが生まれた流れがこちら。
- 一塁にいたメキシコの選手が二塁へ走塁。
- 投手の投げた球を捕手の甲斐拓也選手がとって、二塁に送球。←甲斐キャノン
- 一塁走者をショートの源田壮亮(そうすけ)選手がタッチ。
- リプレー検証の結果、アウト!
捕手にとって、走者に盗塁をさせないことは大事な役割です。後から思えば、ここで試合の流れが変わりました。
甲斐キャノンとは?
「ボールを捕って、素早く二塁に投げる」
これだけなら、「他のキャッチャーでも同じことしてる」...と思うかもしれません。
ところが、甲斐選手の場合、この動作が速くて、正確に送球することから「甲斐キャノン」と呼ばれるようになりました。
甲斐選手の二塁への送球スピード
- 最速1.71秒
- 平均1.83秒
これがどのくらい速いかというと...
メジャーリーガーの正捕手(平均タイムは約2.00秒)に匹敵するスピードです。
メジャーリーグでは投球を捕り捕手が二塁へ送球をして、セカンドの内野手が球をキャッチするまでのタイムを「ポップアップタイム」とよび、このタイムが速いと強肩の証明になります。
つまり、「甲斐キャノン」と呼ばれるために必要なのは
- 強肩
- スピード
- 正確性
ボールを素早く投げるためには、動きながらボールを捕ることが大事。その動きが速いから、スピードが出ます。
甲斐キャノンの名前の由来
甲斐キャノンの「キャノン」は「大砲」の意味。
実はこの「甲斐キャノン」ですが、機動戦士ガンダムに出てくる「モビルスーツ(MS)」の「ガンキャノン」に由来します。
モビルスーツとは人の形をした兵器の一部で、ロボットのようなもの。
ちなみに、ガンキャノンとは両肩に大砲をのせているモビルスーツで、下の写真です。大砲はカノン砲(キャノン砲)ともよばれて、高初速・長射程が特徴。
まさしく、甲斐選手が2塁に送球するためのスピードが高速で大砲のようだということです。
そのガンキャノンのパイロットがカイ・シデン。たまたま、「甲斐」選手と同じ名前だったことから、「甲斐キャノン」と名付けられたのです。
甲斐拓也選手のプロフィール
甲斐拓也選手の簡単なプロフィールです。
- 国籍:日本
- 出身地:大分県大分市
- 生年月日:1992年11月5日
- 身長・体重:170㎝/87㎏
- 所属チーム:福岡ソフトバンクホークス
- ポジション:捕手
- 特徴:右投右打、2017年ゴールデングラブ賞受賞、2018年日本シリーズMVP受賞、2020東京オリンピック日本代表金メダル、WBC2023優勝
ちなみに、2010年育成選手ドラフト6位で入団した選手。
ブレイクしたのはプロ7年目。2017年は開幕から一軍を勝ち取り、育成選手として初のゴールデングラブ賞を受賞しました!
その後、自らの強肩ぶりでオリンピックやWBCなど侍JAPANにはなくてはならない存在に!
育成選手から這い上がってきたストーリーには、とても夢がありますね!
まとめ
今回はWBCで活躍した甲斐拓也選手の「甲斐キャノン」の由来について、解説してきました。
- 甲斐拓也選手の二塁への送球タイムはメジャーリーガーの平均値以上のスピード。
- 甲斐キャノンは機動戦士ガンダムのモビルスーツ「ガンキャノン」に由来している。
今日もお読みくださり、ありがとうございます!