2022年の新語・流行語大賞のノミネートに「ヌン活」が入っていますね。アフタヌーンティーがかなりブームになっているんだなと実感しました。
ところで、アフタヌーンティーと同じような言葉で、たまに見かけるのが「ハイティー」。同じ「ティータイム」ですが、ふたつともイギリスの歴史や文化と深い関係があります。
今回はアフタヌーンティーとハイティーの違いについて、お伝えしていきます。
アフタヌーンティーの特徴
もともと、アフタヌーンティーは貴族の間で生まれた食事の習慣です。
昔のイギリスの貴族たちは、10時ごろに朝食、夜の8時ごろに夕食を食べるのが習慣でした。その後、文化が盛んになり、演劇やオペラを鑑賞するようになると、さらに夕食の時間が遅くなることに。
昼食から夕食までの間がずいぶん空いてしまうのですね。
そこで空腹を満たすために、15時や16時くらいにサンドウィッチやスコーンなどの軽食を食べるようになりました。
当時のヴィクトリア女王がこのようなお茶会(?)をとても気に入ってしまい、貴族の社交の場として、アフタヌーンティーが使われたのです。
ハイティーの特徴
ハイティーは北イングランドとスコットランドの労働階級の習慣から生まれました。
労働者や農民の人はだいたい18時すぎに帰宅。そこから、夕食までの間の空腹を満たすための習慣がハイティーです。場合によってはそれが夕食になることもありました。なので、軽食以外に、肉料理などのメインディッシュが含まれることも!
飲み物はもちろん紅茶。しかし、もともと紅茶は貴族が楽しむためのもので、当時は高価な飲み物でした。
ところが、時代が変化して紅茶の値段も下がり始めると、労働者階級の人たちの間でも飲まれるようになっていきました。
ハイティーの「ハイ」とは?
「ハイティー」の「ハイ」は「high」のこと。次のような意味が込められています。
- テーブルの高さ
- カロリーの高さ
応接間にある低いテーブルと比べて、食卓テーブルは「ハイテーブル」で高さがあります。一方、「アフタヌーンティー」はローテーブルを利用することが多いです。
また、肉料理はカロリーが高いですよね。カロリーが高めの食べ物が多いことから、この呼び方になったという説もあります。
日本のハイティーは?
では、日本ではハイティーってどのように提供されてるのしょうか?
実際に、日本ではハイティーはどんな風に提供されているのか、Instagramで見てみました!
- 17時以降の遅めの時間に提供されている
- 肉料理などハイカロリーのものを含む
たしかに...ちょっとハイカロリーそうだけど、アフタヌーンティーとはまた違った雰囲気がありますね!
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こういうの、行ってみたいですー!
まとめ
今回はアフタヌーンティーとハイティーの違いについてご紹介しました。どちらとも、イギリスの歴史と密接な関係があることがわかりました。
ポイントは以下の点です。
- 貴族か労働階級か
- 提供時間
- 食事の内容
- テーブルの違い
日本でもハイティーはアフタヌーンティーよりも遅い時間に提供されています。
がっつり食べなくていいけれど、ちょっとおしゃれなディナーを楽しみたい方にハイティーはおすすめです。
今日もお読みくださり、ありがとうございます。