12月9日(金)~11日(日)に開催されるグランプリファイナル。佐藤駿選手をはじめ、男子フィギュアスケートシングルでは4人の日本選手が登場するので、ワクワクします。
さて、フィンランド大会の佐藤駿選手のフリースケーティングを見たときに、美しくてどこか物悲しいバイオリンのメロディがとても気になりました。
「泣きのバイオリン」という表現がぴったりの曲。
今回は佐藤駿選手の2022-2023シーズンのフリーの使用曲について解説していきます。
フリーの曲は「レッド・バイオリン」
佐藤駿選手の2022-2023シーズンのフリープログラムの曲目は「レッド・バイオリン」です。
ニューシネマパラダイスみたい...
それはどこか哀愁を帯びたような懐かしさを感じるから。
実は、この曲の原曲は知る人ぞ知る名曲なんですね。
それでは原曲に迫ってみましょう。
もともとの曲名はアランフェス協奏曲
「レッド・バイオリン」という名前がついていますが、もともとの曲名はアランフェス協奏曲です。
これはクラシック・ギターの曲。
作曲:スペインのホアキン・ロドリーゴ
ロドリーゴは作曲家でピアニストでもあったのですが、ギターは弾きませんでした。
アランフェス協奏曲はクラシックとギターのための曲として作られ、なかでも、第2楽章の「アダージョ」の旋律が哀愁帯びていて親しみやすいことから有名。
いまでも、いろんな楽器で様々なアーティストに演奏されています。
ちなみに、佐藤駿選手の「レッド・バイオリン」は川井郁子さんの演奏が使われていますよ。
川井郁子さんの奏でるヴァイオリンはしっとりとしていて素敵ですよね。
「レッド・バイオリン」を選曲した理由
佐藤駿選手は2022-2023シーズンのフリーではクラシックの曲を使用しようと考えていました。できたら、ほかの選手が使っていない曲で滑ってみたくて、そういう意向を汲んで佐藤駿選手の先生が選曲してくださいました。
誰もがよく知る曲か、あまり知られていない曲か。
アランフェス協奏曲はメロディを聴けば「どこかできいたことがある!」を思う人も多いです。
けれど、「誰も寝てはならぬ」や「G線上のアリア」ほど有名ではないですよね。
超有名な曲は見る人が過去のいろんな選手をイメージしてしまい、自分の世界観を作りにくいかもしれません。
レッド・ヴァイオリン(アランフェス協奏曲)は自分らしい世界観を演出しやすかったのでしょう。
衣装は「レッド・バイオリン」のイメージ
佐藤駿、曲かけで4回転―3回転の連続トウループ着氷 午後5時5分滑走予定 https://t.co/xVBRz377I3 #フィギュアスケート #figureskating pic.twitter.com/BiYXIAgRaY
— スポーツ報知 ICELINK (@figure_hochi) April 15, 2023
フリースケーティングの衣装はもちろん、レッド!
落ち着いた大人っぽい赤ですよね。
「レッド・バイオリン」の世界に没入して飛ぶ4回転ジャンプは、本当に素敵です。
おすすめのアランフェス協奏曲
アランフェス協奏曲は素敵な曲なので、いろんなアーティストによって演奏されているのが特徴。
せっかくなので、おすすめのアランフェス協奏曲をいくつかご紹介させています。
ギターといえば村治佳織
ギターで演奏されているアランフェス協奏曲をお聴きになりたい方は、村治佳織さんの演奏がおすすめです♪
歌声なら平原綾香
こちらは歌声で表現する平原綾香さんのアランフェス協奏曲。
「アランフェス協奏曲~spain~」という曲名です。
本当にフラメンコや闘牛士を思わせるような、生あたたかいスペインの風を感じるような低音が心地いいです♪
まとめ
今回は佐藤駿選手の2022-2023シーズンのフリーの使用曲「レッドバイオリン」について解説してきました。
- フリースケーティングの使用曲はレッド・ヴァイオリン(アランフェス協奏曲)。
- レッド・バイオリンの演奏は川井郁子さん。
- 選曲理由はクラシックの中でも人があまり知らない曲を使用したかったから。
- アランフェス協奏曲は様々なアーティストによって演奏されています。
なお、ショートプログラムの曲については、こちらの記事にまとめております。
今日もお読みくださり、ありがとうございます。