今週は桜が見ごろ。開花がニュースになるくらい、日本人にとって桜は特別な花です。
開花から散るまではだいたい2週間ほど。そろそろ桜吹雪が吹き始めますが、桜には散るサインがあります。
桜の花びらが散り落ちる様子を見ると、季節の移ろいを強く感じますね。
花自体も美しいですが、「桜」にまつわる言葉も印象的です。
また、花によって終わりの表現が異なるのをご存知でしょうか?
今回は桜の花の散るサイン、桜にまつわる言葉などをご紹介していきます。
それでは一緒に見ていきましょう!
桜が散るサインとは?
今週は行く先々で、桜がきれいだったので、スマホで写してみました。
この桜のように、花の中心が赤くなってくると、そろそろ散るという合図。
ソメイヨシノは開花してから、徐々に花の中心の色が変わっていきます。
最初は白っぽく、だんだんと赤くなっていきます。
桜にまつわる表現
桜にまつわる美しい表現をご紹介します!
- 桜狩り:花見をすること。
- 花冷え(はなびえ):桜が咲き始めたころに、一時的に冷え込むこと。
- 花盛り:満開の桜。
- 花衣(はなごろも):花見の時に着る服のこと。
- 花明かり:満開の桜が夜でも明るく見えること。
- 花疲れ:花見に行って、疲れること。
- 桜吹雪:花びらが舞い散る様子。
- 零れ桜(こぼれざくら):満開の桜が散る様子。
- 桜流し:花が散ってしまうような雨のこと。
- 朝桜(あさざくら):朝のつゆを受けて咲いている桜のこと。
- 夕桜(ゆうざくら):夕闇の中で咲いている桜のこと。
- 徒桜(あだざくら):散りやすい桜のこと。はかないもののたとえ。
- 花筏(はないかだ):水面に浮いている桜の花びらがいかだに見える様子。
こんなにたくさんの種類があるということは、それだけ桜が日本の文化を作っている証ではないでしょうか。
この季節だからこそ、使ってみたいですね!
花の終わりの表現
花の終わり、枯れるときの表現が花によって異なります。
それは花の散り方が花によってちがうから。
桜はパッと咲いてあっという間に花が終わるので、「散る」が使われます。
- 桜→散る
- 梅→こぼれる
- 椿→落ちる
- 雪柳→吹雪く
- 紫陽花→しがみつく
- 朝顔→しぼむ
- 菊→舞う
- 牡丹→くずれる
桜以外の花で特徴的なものをピックアップしますね。
梅がこぼれる
梅は桜の木のように高くないです。それで、目と同じくらいの高さから、花がぼろぼろとこぼれるように落ちてくることから、「梅がこぼれる」と言われます。
紫陽花がしがみつく
この表現が一番意外でした!
紫陽花は花の色がどんどんあせていきます。花びらが散っていくことはなく、ドライフラワーのように枯れた状態になります。
これがしがみついているという感じにうけとめられているから、「しがみつく」という表現があてがわれたのです。
菊が舞う
菊の終わりは花びらが垂れてきます。垂れている花びらが舞っているように見えるので、「菊が舞う」と言います。
まとめ
今回は桜の散るサインや桜にまつわる言葉や花の終わりの表現について解説してきました。
日本のように3月には桜の開花、4月になると桜の散り始めがニュースになるなど、これほど桜が重宝される国は珍しいです。
この時期だからこそ、桜にまつわる美しい表現を使ってみたいものですね。
今日もお読みくださり、ありがとうございます!