第107回全国高校野球選手権大会の2回戦、仙台育英(宮城)vs開星(島根)の試合で素晴らしいプレーが話題になってます!
仙台育英高校1年生コンビの二塁手・有本豪琉(たける)選手と遊撃手・砂涼人選手の芸術的な連携プレー。
今回はこの名シーンを振り返りながら、プレーの流れや凄いと称賛される理由について解説していきます。
試合状況
2回戦 仙台育英(宮城) vs 開星(島根)
5回表、2−1で仙台育英がリードしているものの、無死一塁のピンチを迎えた場面でした。
ここで飛び出したのが、二遊間の見事な連携プレー。
プレーの流れ
- 打球はセンター前へ抜けそうなゴロ(ヒットになりそうな当たり)。
- 二塁手の有本豪琉選手が逆シングル(体の外側で片手捕球)でキャッチ。
-
握りかえずグラブごとトスして、遊撃手・砂涼人選手へ素早く渡す。
- 砂選手が受けると同時に一塁へ送球。打者走者もアウトにして併殺完成(4-6-3)。
この速さがアウトを2つ取れる決め手になりました。
併殺と「4-6-3」の意味
併殺(ダブルプレー)は、1本の打球で2人同時にアウトを取ること。
守備が決まると、相手の得点チャンスを一気につぶせます。
守備位置には以下の表のように番号がついていて、4-6-3という数字は二塁手ー遊撃手→一塁手という守備位置の番号を表しています。
| 番号 | 守備位置 |
|---|---|
| 1 | 投手 |
| 2 | 捕手 |
| 3 | 一塁手 |
| 4 | 二塁手 |
| 5 | 三塁手 |
| 6 | 遊撃手(ショート) |
| 7 | 左翼手 |
| 8 | 中堅手 |
| 9 | 右翼手 |
4-6-3は「二塁手(4)→遊撃手(6)→一塁手(3)」の順でアウトを取った併殺(ダブルプレー)のこと。
つまり今回のプレーの流れそのものです。
なぜこの併殺がすごいのか3つの理由
なぜこの併殺がすごいのかについて、理由を考えてみました。
① 難易度の高い技術が連続で決まっている
最初のポイントは、二塁手・有本選手の逆シングル。
正面で待って捕るのと違って、体の外側でスッとボールを拾い上げる動きは、タイミングもボールを捕る角度も難しいです。
ここで少しでも弾くとヒット。しかも捕った直後にグラブトスへつなぐのがまた難しい。
普通は一度ボールを握り替えて投げますが、そのワンテンポを省いてグラブごと送るからスピードが落ちないんです。
となると、トスの高さ・強さのコントロールが超重要。
高すぎれば受け手が待たされるし、弱すぎればワンバウンドで崩れます。
ここをピタッと砂選手の胸元に合わせられたのが見事でした。
受けた砂選手も、ベースを踏む足運びから「体の向きを変える→一塁へ送球する」流れがスムーズ。
捕って、踏んで、投げるという連続技を一瞬のうちにこなしている点がすごいです。
② 1年生とは思えない予測力と連携が光った
この併殺は、ボールを持っている側の上手さだけでは成立しません。
受け手の砂選手が「ここにトスが来る」と読んで、二塁ベースへ先回りできていたからこそ、流れが止まりませんよね。
③ 試合の流れを一発でひっくり返すインパクト
場面は5回・無死一塁・1点差。
センター前に抜ければ一、三塁の大ピンチになりかねないところで、アウトが一気に二つ増えるのですから、ピッチャーにとってはこんなに安心できることはないでしょう。
攻める側は「さあ行くぞ」というムードが一瞬でしぼみ、守る側はベンチもスタンドも空気がガラッと変わる。
投手からすると球数を節約でき、次の打者にも堂々と勝負にいけます。
数字以上に大きいのはメンタルの傾きで、「この回、もう大丈夫だ」と味方全員が前向きになれるはず
単なるアウト2個ではなく、イニングの主導権を丸ごと引き寄せる一撃。
勝ちゲームのリズムを作った、ワンプレーになったと言ってもいいでしょう。
まとめ
今回は仙台育英高校の一年生コンビの見事な併殺プレーについてご紹介してきました。
有本(4)→砂(6)→一塁(3)という4-6-3併殺は、見事な連携プレーでした。
大舞台で成功させた1年生二遊間の伸びしろは計り知れないです。
今後の守備にも注目しましょう!
\観戦に欠かせない一冊です!/
今日もお読みくださり、ありがとうございます!
