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松任谷由実のデビュー50周年アルバム「ユーミン万歳!」とユーミン秘話

ユーミンこと松任谷由実が10月4日に『ユーミン万歳!~松任谷由実50周年記念ベストアルバム』をリリースしました。このアルバムはノイズが取り除かれるなど音質も含めて、今までの曲を進化させたベストアルバムです。

 

たとえ、ユーミンファンでなかったとしても、誰しもユーミンソングの中には、思い出の曲がひとつやふたつあるのではないでしょうか。

 

今回は、ベストアルバムに収録されている曲をいくつかピックアップして、ユーミンならではの秘話をご紹介します。

作曲のきっかけはパイプオルガン

ユーミンは1954(昭和29)年1月19日生まれ、現在68歳。デビューは1972(昭和47)年でした。

 

ユーミンが作曲を勉強し始めたきっかけとなったのは、パイプオルガンの音。高校生の頃、母校の立教女学院の礼拝堂ではじめてパイプオルガンの音を聴いて、心を奪われたそうです。

 

衝撃を受けたユーミンは自分も作曲ができるかもしれない…と思い、独学で作曲の勉強を始めました。

パイプオルガンを生かした「翳りゆく部屋」

そんなパイプオルガンの音をいかした曲が「翳りゆく部屋」。クラシックとロックを融合したような曲です、この曲は荒井由実時代の最後の曲となりました。


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なんと14歳の頃に書いた「マホガニーの部屋」という曲を書き直し、当時新曲として「翳りゆく部屋」をリリースしました。

 

イントロから厳かなパイプオルガンの音が響くので、讃美歌のような感じもします。

 

歌詞はちょっと悲し気なんですが、情景が浮かぶようでイメージしやすい。

窓辺に置いた椅子にもたれ

あなたは夕陽見てた

なげやりな別れの気配を

横顔に漂わせ

 

二人の言葉はあてもなく

すぎタヒチをさまよう

ふりむけばドアの隙間から

宵闇がしのび込む

 

どんな運命が愛を遠ざけたの

輝きは戻らない

わたしが今死んでも

引用:松任谷由実 翳りゆく部屋 歌詞 - 歌ネット

 

10月2日放送の「関ジャム 完全燃SHOW」(テレビ朝日系)でユーミンが旦那さんについて語るシーンがあったんですよね。

その内容には、わたくし、もうしびれました!

旦那さんのつくる音楽は「品格がある」と。「ほかに代えがきかない」とお話しされていたのがとっても印象的でした。

「品格」という言葉が自然に出てくるのがよいですよね。

松任谷正隆さんのアレンジがあって、全ての曲が完成しているから、本当に貴重な存在ですよね。出会うべくして出会ったお二人…素敵すぎます。

ユーミンの歌詞は実体験ではない

ユーミンの歌詞を聴くと、

「どうやって詞を書いているのか?」

「あんなにたくさんの恋愛をしているのか?」

と誰もが感じると思うんですよね。

 

実際、ファミレスで隣の人の会話を聴いていて、詞にすることが稀にあるそうですが(笑)、ほぼフィクションのようです。

 

頭の中に主人公がいて、それぞれがいろいろと頭の中で行動したことを言葉にしているのだとか。

例えば…さっきの「翳りゆく部屋」なら、純粋で内省的な女性がヒロインとしてユーミンの頭の中にいて、彼女が頭の中で感じた思いを言葉にしています。

「リフレインが叫んでる」はシェイクスピアからヒントを得た

一度、聴いたら忘れられなくなる曲といえば、「リフレインが叫んでる」。1988(昭和63)年の曲です。この曲は、シェイクスピア戯曲「ロミオとジュリエット」の台詞からインスピレーションを得て、作られました。

 

「どうしてあなたはロミオなの?」というフレーズです。

ことばが曲に乗ったときに、一つの世界観ができていると、OK。それにしても、絵画で描けるような詞ですよね。

どうしてどうして僕たちは

出逢ってしまったのだろう

こわれるほど抱きしめた

 

最後の春に見た夕陽は

うろこ雲照らしながら

ボンネットに消えてった

引用:松任谷由実 リフレインが叫んでる 歌詞 - 歌ネット

新曲「call me back」は50年の時を経てよみがえった

新曲「call me back」も収録。この曲は1980年代にアルバム制作のとき、未完成のまま眠っていた曲が奇跡的にさがしだされて、カムバックしました。

作詞作曲は「松任谷由実with荒井由実」。

サビの部分では、右から荒井由実、左から松任谷由実の声が聞こえるようになっています。


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「ユーミン万歳!」収録曲51曲をご紹介

DISC1

1.真夏の夜の夢

2.中央フリーウェイ

3.ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ

4.ひこうき雲

5.緑の町に舞い降りて

6.青春のリグレット

7.DOWNTOWN BOY

8.瞳を閉じて

9.卒業写真

10.最後の春休み

11.リフレインが叫んでる

12.よそゆき顔で

13.輪舞曲(ロンド)

14.サーフ天国、スキー天国

15.海を見ていた午後

16.情熱に届かない~Don't Let Me Go

17.カンナ8号線

DISC2

1 Hello, my friend

2 やさしさに包まれたなら

3 5cmの向う岸

4 ダイアモンドダストが消えぬまに

5 恋人がサンタクロース

6 WANDERERS

7 シンデレラ・エクスプレス

8 ノーサイド

9 ダンスのように抱き寄せたい

10 DESTINY

11 満月のフォーチュン

12 消灯飛行

13 ホライズンを追いかけて〜L'aventure au désert

14 星空の誘惑

15 セシルの週末

16 花紀行

17 春よ、来い

DISC3

1.Valentine's RADIO

2.真珠のピアス

3.翳りゆく部屋

4.SWEET DREAMS

5.潮風にちぎれて

6.Forgiveness

7.冬の終り

8.あの日にかえりたい

9.ルージュの伝言

10.埠頭を渡る風

11.ベルベット・イースター

12.VOYAGER〜日付のない墓標〜

13.守ってあげたい

14.宇宙図書館

15.ANNIVERSARY

16.青いエアメイル

17.Call me back (新曲)

 

 

 

まとめ

今回は松任谷由実の50周年記念ベストアルバム『ユーミン万歳!』から、ユーミン秘話について、ご紹介してきました。

・ベストアルバムはこれまでのアルバムのノイズを取り除くなど、音質にこだわっている。(収録曲は50曲+新曲「call me back」)

・作曲を志そうと思ったきっかけはパイプオルガンの音色。

・歌詞はほぼフィクション。

・「リフレインが叫んでる」はシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の禁断の愛からインスピレーションを得た。

年齢が高くなるほど、進化しているユーミン。これからも応援しましょう!