ブレイキン(ブレイクダンス)は、ダンススポーツの一つ。
ブレイクダンスとも言われていますね。
このブレイキンが、都市型アーバンスポーツとしてパリオリンピック2024で初めて正式競技として認定されました。
アーバンスポーツとは、「エクストリームスポーツの中でとしての開催が可能なもの」と定義されていて、音楽やファッションといった遊び感覚を持った若者文化と一緒に発展していくものです。
なぜ、このダンスがオリンピックの競技として採用されたのでしょうか。
そもそも「スポーツ」として認められた経緯もとても気になりますよね。
今回はその理由を徹底的に掘り下げていきます。
都市型アーバンスポーツとして注目
ブレイキンは都市型アーバンスポーツに含まれ、注目されてます。
東京オリンピックの時には、以下の種目がアーバンスポーツとして加わっていました。
- スケートボード
- スポーツクライミング
- バスケットボール3人制
アーバンスポーツをオリンピックの種目に取り入れたのは、若者のオリンピック離れが危惧されているからです。若い人たちはスポーツやオリンピックに興味を持ち、後世に伝えていかなければなりません。
ブレイキンはパリオリンピック2024では正式競技として認められていますが、その後のロサンゼルスオリンピック2028では正式競技からは外されています。
ここで流れを途切らせてしまうのは勿体無いですね。
ユースオリンピックの成功
2018年にアルゼンチンのブエノスアイレスで、ユースオリンピックが開催されました。
そこでブレイキン競技が取り入れられて、大きな成功を収めました。
このような経験から、若い世代にオリンピックに興味を持ってもらうために、ブレイキンのような競技は必要だと判断されたのです。
そして、新たな競技として、2024年のパリオリンピックの競技として正式に採用されることになりました。
ブレイキンに競技性はあるのか?
新しく取り入れられたとはいえ、気になるのがその競技性。
一緒に考えていきましょう。
ブレイキンの基本的な要素
ブレイキンは1対1のバトル形式で行われ、基本的な要素として次の4つがあります。
- トップロック(立った状態で踊ること)
- フットワーク(しゃがんだ状態で手をついてステップなどをすること)
- パワームーブ(高速スピンなどのアクロバティックな動きのダンスをすること)
- フリーズ(激しい動きを一旦止めて、体を固めること)
選手たちはこれらの4つの基本的要素に関する技を巧みに組み合わせ、自分自身の独創性をうまく出しながら競技にチャレンジします。
この競技には、創造的で個性的な表現力が問われますが、それは、アスリートに求められる新たなスキルとしてオリンピックの競技としてマッチしました。
採点について
試合は1対1のバトル形式。
DJが流す曲で即興で踊り、創造性、個性、テクニック、バラエティ、パフォーマンス、音楽性の6つの基準から採点されます。
試合が始まるまで、どんな曲で踊るのかがわからないので、本人にとってはスリルがありますね。
ブレイキンの起源
ブレイキンは1970年代のニューヨーク、アフリカ系アメリカ人のコミュニティで生まれました。
もともとは、ギャングから抜け出す手段として始まったと言われています。
暴力によるケンカではなく、ブレイキンによるバトルを続けるようになったのです。
その後、だんだんニューヨークからブレイキンが廃れていきますが、アメリカから世界中にブレイキンを広げてくれた人たちのおかげで、アメリカで再び、ブレイキンが注目され始めました。
今ではブレイキンは世界中で親しまれ、ついにこの多文化的な側面がオリンピックの精神にフィットしていると評価されるまでに!!!
ブレイキンは、「スポーツとしてのブレイキン」と「文化としてブレイキン」の融合を示す重要な象徴として位置づけられています。
まとめ
今回はパリオリンピック2024でブレイキンが競技として認定された理由やブレイキンの位置付けなどについて解説してきました。
パリオリンピックではブレイキンはパリのコンコルド広場で行われます。
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コンコルド広場の歴史とオベリスクに込められた意味 - カメラと旅をする
どんなダンスパフォーマンスが見られるのか、今から楽しみですね。
今日もお読みくださり、ありがとうございます!