連日、猛暑が続いていますね。
暑さが突き刺さるような日差し、息を呑むような熱気、冷たい水を飲んでもすぐに体温を超える熱さが体を襲ってきます。
そう、今年はまさにこんなふうに「災害級の暑さ」の日々が続いています。
群馬県伊勢崎市で39.4℃を観測
— ウェザーニュース (@wni_jp) July 28, 2023
今日28日(金)15時までに全国で最も気温が上がったのは、群馬県伊勢崎市で39.4℃でした。昨日に続き内陸中心に40℃に迫る気温まで上昇。東京は36.2℃と、5日連続の猛暑日となっています。引き続き、万全な熱中症対策を。https://t.co/y7CQiMG0yD pic.twitter.com/C4z6Lcco0g
そんななか、
「今年の夏の「災害級の暑さ」はいったいいつまで続くの?」
「何が「災害級」なのか?」
と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
災害級の暑さにどんな準備をして立ち向かうために、「災害級の暑さ」について、お伝えしてきます!
それでは、一緒に見ていきましょう!
流行語大賞から日常語へ
そもそも「災害級の暑さ」という言葉が表れたのは2018年。
この年の夏は、日本全国で記録的な高温が観測され、多くの人々が熱中症で病院に運ばれるという、かつてない状況が発生しました。
そこから、人々は通常の「暑さ」を表現する言葉ではなく、もっと強い言葉を必要としました。
そこで最高気温40度に迫るような暑さのことを「災害級の暑さ」といい、なんと、その年の流行語大賞に選ばれたのです!
過去にさかのぼれば、同じように、その年の気候の特徴が流行語大賞に選ばれています。
- 2007年「猛暑日」
- 2008年「ゲリラ豪雨」
でも、今やこれらはほぼ夏になると、普通にニュースで報じられていますよね。
「災害級の暑さ」も、異常な暑さを表現した言葉ですが、怖いことに当たり前になりつつありますよね。
2023年の災害級の暑さの原因とは?
2023年の災害級の暑さはなぜ起こっているのでしょうか?
今年の暑さの原因について、探ってみたいと思います。
エルニーニョ現象
エルニーニョ現象は、太平洋の赤道域の日付変更線付近から南米の沿岸に向かって、海面温度が平年より高くなる現象。
赤道域では東風という貿易風が吹いています。
エルニーニョ現象が起こると、東風が平常時よりも弱く、西側に溜まっていた暖かい海水が東へ広がっていくので、東部では冷たい水の湧き上がりが弱くなります。
引用画像:気象庁
引用画像:気象庁
そのために、太平洋赤道域から南米の海水水温が高くなるのです。
これにより日本も含む多くの地域が暖冬となる一方で、夏季には熱波が発生しやすくなるとされています。
ダブル高気圧:チベット高気圧と太平洋高気圧
猛烈な暑さに関係してくるのが、チベット高気圧と太平洋高気圧。
通常、この二つの高気圧は高度が違います。
ただ、チベット高気圧の勢いが増してくると、太平洋高気圧の上にチベット高気圧がかぶさったようになります。
つまり、日本列島の上空でふたをされたような状態。
引用画像:気象庁
これは太平洋高気圧の上に、チベット高気圧が重なり、ぎゅっと圧力鍋で暑さを閉じ込められているような感じなんですね。
これが猛烈な暑さの一つの原因なのです。
ヒートアイランド現象
ヒートアイランド現象とは、都市化が進むにつれてコンクリートやアスファルトが日中の熱を吸収し、夜間に放出すること。
アスファルトは熱をため込んでしまう性質があるので、夜も熱帯夜が続いてしまうんですね。
それだけではなく、街の中に緑が減少していたり、
この現象が進むと、都市部の夜間の気温が下がらず、暑さが一日中続くことになります。
猛暑はいつまで続く?
このように災害級の暑さとよばれる現象は、いくつかの原因か重なって起こっていることが分かりました。
そこで、一体この暑さはいつまで続くのか…
災害級の暑さは8月前半で収まるのではないかと思いますが、
気象庁の発表によると、8月の平均気温は例年よりも高いとのこと。また、10月までも残暑が厳しく、例年の平均気温が高くなるのでは...という予報です。
いずれにしても、油断はできません。
しっかりと水分補給をして、熱中症対策・暑さ対策を行うようにしましょう。
まとめ
今回は「災害級の暑さ」の影響と原因などについて解説してきました。
どれか一つだけの要因で起こっているのではなく、複合的に重なり合って災害級の暑さが引き起こされていることが分かります。
- エルニーニョ現象
- チベット高気圧と太平洋高気圧
- ヒートアイランド現象
熱中症対策はしっかりとして、夏を乗り切りましょう!
今日もお読みくださり、ありがとうございます。