2024年の全日本大学駅伝(秩父宮賜杯(ちちぶのみやしはい)全日本大学駅伝対校選手権大会)は11月3日(日)に開催されます。
この大会は、熱田神宮から伊勢神宮までを走る、大学日本一を決める駅伝で学生三大駅伝の一つ。
今日はそんな全日本大学駅伝の歴代優勝校にスポットを当てて、特に優勝回数が最も多い学校について深掘りしてみたいと思います。
それでは行ってみましょう!
歴代優勝校のうち優勝回数が多い学校
全日本大学駅伝がスタートしたのは、1970年(昭和45年)。それ以降、2023年までで55回大会が行われてきました。
2024年大会は56回大会となります。
それでは、55回大会までで、優勝回数が多い学校を上から順に並べてみました。
大学 | 優勝回数 | 大会回数 |
---|---|---|
駒澤大 | 16回 | 30〜31回/33〜34回/36回/38〜40回/43〜46回/52〜55回 |
日本体育大 | 11回 | 1〜3回/8〜9回/11回/14回/16回/18〜20回 |
大東文化大 | 7回 | 4〜7回/15回/21〜22回 |
早稲田大 | 5回 | 24〜27回/42回 |
福岡大 | 3回 | 10回/12〜13回 |
日本大 | 3回 | 23回/37回/41回 |
神奈川大 | 3回 | 28〜29回/49回 |
青山学院大 | 2回 | 48回/50回 |
東海大 | 2回 | 35回/51回 |
京都産業大 | 1回 | 17回 |
順天堂大 | 1回 | 32回 |
東洋大 | 1回 | 47回 |
優勝回数が多いのは駒澤大学
55回大会までで優勝回数が最も多いのは駒澤大学でした。16回の優勝回数を誇ります。
最近では、駒澤大学が52回大会(2020年)から55回大会(2023年)まで4連覇中。
駒澤大学は全日本大学駅伝とは相性がよいですね。
最高連覇回数は4回
連覇の数が多いのも、駒澤大学です。
4連覇をしている学校は駒澤大学を含め、3校。
- 大東文化大学(4~7回)
- 早稲田大学(24~27回)
- 駒澤大学(43~46回,52〜55回)
3連覇
- 日本体育大学(1〜3回、18~20回)
- 駒澤大学(38~40回)
2連覇
- 日本体育大学(8~9回)
- 福岡大学(12~13回)
- 大東文化大学(21~22回)
- 神奈川大学(28~29回)
- 駒澤大学(30~31回、33~34回)
駒澤大学が強い理由
学生スポーツは生徒が4年間で入れ替わるので、毎年強いチームであり続けることは、とても大変ですよね。
それでも、ここまでの強さを誇る理由は何でしょうか?
大八木監督の指導
駒澤大学陸上競技部は1966(昭和41)年に創部。ただ、強くなったのは1990年代の後半からです。
つまり、大八木弘明総監督がコーチに就任してから、今の駒澤大学の強さの基盤がつくられていきました。
2002年に助監督、2004年に監督が就任して、「平成の常勝軍団」と呼ばれるチームに成長。
そのころから長年にわたって積み重ねてきた経験と膨大なデータが今の強い駒澤を支えています。
これまでの選手一人ひとりのデータがきちんと残されているからこそ、その時々でどんな対応をすればいいのかがわかるのですね。
何かの番組で大八木監督が「大学はあくまでも通過点で、実業団に入ってから力を発揮できるような指導をしている」とお話しされていたことを思い出します。
熱い指導ではあっても、のびしろを残した指導を大事にしている点が特徴。
大八木監督が初めて育てた名選手が今の藤田敦史監督。
藤田監督にも大八木監督のメソッドが受け継がれていることは間違いないので、これからも強い駒澤時代が続いていくのではないでしょうか。
強力なチームワーク
駅伝を見ていると、駒澤の選手はミスをあまりしないので、すごみを感じます。
もともと一人ひとりのレベルがとても高いことは、一目瞭然。
2024年の箱根駅伝こそ青山学院大学に負けたけれど、一人のエースに頼らすに自分に集中するメンタルを育てているからこそ、一人ひとりが力を発揮できるのだなと感じています。
まとめ
今回は全日本大学駅伝の歴代優勝校のうち、優勝回数が最も多い学校についてお伝えしてきました。
学生三大駅伝で目覚ましい活躍を見せる駒澤大学が、歴代優勝国の中でも最多優勝回数を誇ります。
その成功の裏には、大八木監督の積み重ねてきた経験、強力なチームワーク、そして独自のトレーニングメソッドがあります。
藤田監督が率いる駒澤大学の活躍に、引き続き注目していきたいですね!
今日もお読みくださり、ありがとうございました!