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NHK特番の出演・「SEIMEI」の振付師シェイリン・ボーンについてご紹介!

昨日、NHKBS1で「フィギュアスケート魂の振付師 シェイリン・ボーンのメッセージ」という番組を見ました。

シェイリン・ボーンはトップスケーターの振付を担当している方。なかでも有名なのが羽生結弦選手の「SEIMEI」や樋口新葉選手の「ライオンキング」の振付です。なんだか振付師ってすごい存在なんだなと驚きました!

 

とくに、シェイリン・ボーンは2020年には最優秀振付師に選ばれている方です。

今回はシェイリン・ボーンさんについてご紹介していきます。

振付が完成するまでのプロセス

番組では鍵山優真選手の振付が出来上がるまでのプロセスが紹介されていました。

鍵山選手は2022-2023シーズンのショートプログラムをシェイリーン・ボーン氏に依頼して、カリフォルニアで5日間レッスンを受けました、

 

てっきり、振付師が決めた振りをスケーターが覚えて、磨きをかけていくものと思っていましたが…振付師がスケーターの魅力を引き出して、振付師とスケーターが一緒に演技をつくっていくんだと知って、奥が深いです。

 

振付師はプロデューサーですね。どんな人に振りつけてもらうかで、ずいぶん違ってくるんだなと納得です。

①関係性を築く

リモートや対面で話をしながら、スケーターの個性や演じてみたいものを理解する。

②音楽を選ぶ

選手のこれまでと今望んでいることをリサーチして、イメージに合うように150曲くらいを選曲する。

③動きを提案する

実際にリンクで一緒に練習しながら、音楽から得たインスピレーションを生かして、振り付けを生み出す。

④本人が気づいていない良さを引き出す

あえて本人がしたことのない動きをさせて、選手本人も気づいていない面を引き出していきます。

シェイリン・ボーンの作った有名なプログラムSEIMEI

番組では羽生結弦選手とシェイリン・ボーン氏の対談が紹介されていました。

羽生結弦選手がシェイリン・ボーンに依頼した理由

二人の対談から、ひろった言葉です。あらためて、振付は人間性がにじみ出るものだと感じました。なんだか、奥が深いですね。

 

(羽生選手の言葉から)

パッションを出せるプログラムを作ってもらいたいと思っていて、初めてシェイと会ったときにシェイのパッションをすごく感じて、『この人に作ってもらいたい』と思っていました。」

 

(シェイリン・ボーン氏)

「私はあなたがはじめから滑りたい音楽があるということに感銘を受けました。(中略)もっと上達したい、もっと自分を見せたいという気持ちがある。つまり、自分を高めて見せたいという気持ちがあった。それこそが情熱だと思ったんです。(中略)当時、あなたは軽やかだった。でも、スケーティングの重みも人々に見てほしかった。」

 

このやり取りで何がすごいかというと、羽生選手の「パッション」をうまく解釈して、引き出していることですよ!いろんな方向から、羽生選手を見てもらいたいという思いが振付にあらわれているんだと思い、熱い気持ちになりました。

シェイリン・ボーンの目的

振付師としてのシェイリン・ボーンの目的は「スケーターの魂を解き放つこと」。

 

そのために、実際にシェイリン・ボーンは京都の晴明神社を訪れたり、日本の文化を学んだりして、陰陽師安倍晴明(あべのせいめい)を理解しようと努力しました。

 

日本の外から見た日本を理解して、振付にうまく表現しています。プログラムが完成したのは2015年のことでしたが、羽生選手はオリンピックのプログラムだと確信していました。自分、日本、日本文化、カルチャー全てを表現できるプログラムだったからです。それこそ魂を解き放つ瞬間だったんですね!

シェイリン・ボーンのプロフィール

1976年カナダ生まれ

15歳の時にアイスダンスに転向し、頭角を表します。

【実績】

  • 2003年世界フィギュアスケート選手権アイスダンス優勝
  • 四大陸フィギュアスケート選手権優勝3回
  • ISUグランプリファイナル優勝2回
  • カナダフィギュアスケート選手権優勝8回

世界選手権を制した後、ソロのアイスダンサーとして活躍。

今は、フィギュアスケートコーチ&振付師として活躍しています。

最初は、自分の振り付けはともかくとして、ほかの人の振り付けをして、その責任をとれるかが不安だったそうです。

まとめ

今回は世界的な振付師シェイリン・ボーンさんについてご紹介していきました。

なお、NHKBS1「フィギュアスケート魂の振付師 シェイリン・ボーンのメッセージ」の番組の再放送は11月19日(土)[BS1]前11:00〜11:49です。

今日もお読みくださり、ありがとうございました。