夏の全国高校野球選手権大会も残すところ、あと準決勝と決勝を残すのみ!
準々決勝はどれも白熱でした!
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慶應義塾 vs 沖縄尚学
土浦日大 vs 八戸学院光星
おかやま山陽 vs 神村学園
仙台育英 vs 花巻東
試合を見ている間に、Twitterでベスト8まで勝ち残った監督たちの共通点について、興味深いツイートを見つけました。
それがこちら!シェアさせていただきます♪
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8強監督の担当教科
— 松倉 雄太 (@matsukun1) August 18, 2023
八戸学院光星:仲井宗基監督(社会)
花巻東:佐々木洋監督(社会・日本史)
仙台育英:須江航監督(情報)
土浦日大:小菅勲監督(地歴公民)
慶應義塾:森林貴彦監督(慶應義塾幼稚舎教員)
おかやま山陽:堤尚彦監督(社会)
神村学園:小田大介監督(社会)
沖縄尚学:比嘉公也監督(社会)#高校野球
私立の強豪校の野球部の監督というと、監督業を本職としている方が多いと思っていましたが、そうでもないのですね。
偶然とはいえ、今年の夏の大会でベスト8まで残ったチームの監督さんは皆、教員免許を持っている方でした。
今回はそのことについて考察も踏まえ、お伝えしていきます。
ツイートで何が興味深かったか
たまたま見かけたツイートなんですが、何が興味深かったかというと、
全員が教員免許を持っている方だったことです。
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・花巻東:佐々木洋監督(社会・日本史)
・仙台育英:須江航監督(情報)
・土浦日大:小菅勲監督(地歴公民)
・慶應義塾:森林貴彦監督(慶應義塾幼稚舎教員)
・おかやま山陽:堤尚彦監督(社会)
・神村学園:小田大介監督(社会)
・沖縄尚学:比嘉公也監督(社会)
今年の夏の大会では、野球部のみ担当している専属監督というか、野球監督を職業としている方がいない結果に!
もちろん、どちらがよくて、どちらが悪いということではないですが、時代の変化を感じました。
なぜ社会科教師が多いのか?
気になるのは、8人中6人が社会科の教師なんですね。
保健体育科が多そうですが、意外でした。
例えば、高校で野球をしていて、スポーツ推薦で大学に進学する人は多いです。ただ、体育学部のない学校もけっこうあるため、経済学部や経営学部に在籍することが多いのです。
とくに、スポーツの強い私立大学で文系学部しかない学校もありますので、そういう傾向が強いです。社会系学部はほぼどこの大学でもそろっていますからね。
このような流れから、教員免許を取るなら、社会科の免許になります。
異色な監督は須江航監督と森林貴彦監督
8人の監督の中でとくに異色なのは、おふたり。
- 仙台育英高校の須江航監督
- 慶應義塾高校の森林貴彦監督
須江監督は「情報」、森林監督は幼稚舎(小学校)の担当です。
仙台育英高校の須江航監督
実際に、須江航監督は「データ分析」を徹底される方で、客観的な数値を大事にしていることで有名です。
それも、データ野球を徹底して確実に勝つという勝利至上主義ではなく、根底には一人ひとりの個性を伸ばすためにデータ分析を行っているという点が興味深いです。
著書のなかでも、「面白い」野球をするための工夫が書かれていました。
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「日本一激しいチーム内競争の先に日本一がある」と言い続け、練習し合いや紅白戦を数多く組むようにしました。加えて、定期的に一塁駆け抜けやスイングスピード、球速などの計測を行い、自分自身の現愛知、ライバルとの距離感を可視化する取り組みにも力を入れました。
データに基づいて、戦略を考えられるようにするということですから、強いのも納得!!!
データ教育を通して、人間育成を行っているのが今風というか、これからの時代に必要なロールモデルになっていると感じました。
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慶應義塾高校の森林貴彦監督
普段は慶應義塾幼稚舎で小学校の教員をしながら、野球部の監督を務めています。
森林貴彦監督と言えば、「髪型自由」「長時間練習はしない」などこれまでの高校野球の常識を覆してきました。
髪型は坊主が悪いのではなく、みんな同じ坊主頭を強要するのではなく、多様性があってよいという意味で、自由な髪型にしているのだとか。
「多様性」ということばをきいて、もうこれからの時代に必要な考え方だと思いました。ある程度のルールは必要ですが、一つの価値観を強要するのはたしかにちょっと古いし、時代に合ってないですよね。
監督のモットーは...
- 勝利至上主義ではなく、成長至上主義
- 一人一人が考えさせる野球をすること
監督の指示を待つだけの人間をつくってはいけないという思いから。
森林貴彦監督のこうした考え方は著書の「Thinking Baceball」で学べます。
坊主頭を強要する高校野球文化に疑問を持っていて、実際に変えていこうとすることが素晴らしいですよね。
まとめ
今回は夏の全国高校野球選手権大会でベスト8(準々決勝)まで残った監督の特徴について、考察してきました。
高校野球は球児たちの夢舞台。今回は花巻東や土浦日大も髪型が自由な学校で話題になりましたよね。
子どもたちが時代とともに変わるように、それに合わせて球児を支える監督たちの在り方も時代によって、変化しつつあるのを感じました。
今日もお読みくださり、ありがとうございました。