「イリア・マリニン USインターナショナルクラシック2022のフリーで4A成功!」
3月の世界選手権を見ていたときに、「マリニンはそのうち宇野選手や鍵山選手の脅威になるな~」と思っていましたが…、ついに、そんなことを現実的に思わせるようなニュースが飛び込んできました。
4A(4回転アクセル、クワッドアクセル)は羽生結弦選手が2022(令和4)年2月の北京オリンピックで挑戦して、初認定されたジャンプ。それをオリンピックから半年後に難なくクリア、快挙ですね。
ネイサン・チェン選手やヴィンセント・ゾウ選手などと並んで、日本選手の強力なライバルになりそうな、イリア・マリニン選手。
今回はイリア・マリニン選手がどんな選手なのか、解説していきます。
史上初・公式戦で4回転アクセルを着氷
アメリカニューヨーク州のレイク・プラシッドで開かれた「USインターナショナルクラシック2022」の男子フリースケーティングでイリア・マリニン選手がやってくれました!
うわさの4回転アクセル(クワッドアクセル)はフリープログラムの最初のジャンプでした。出来栄え点は1.0点です。
フリーは前半だけで4回転ジャンプを5種類も飛ぶ構成に。そのうち4回転ルッツで転倒したけれど、ほかのジャンプはすべて着氷。
すばらしいことに、ショートプログラム6位から一気に大逆転しました。
SP71.84点 FSS185.44点 合計257.28点
羽生結弦選手でも公式戦で転倒してしまい着氷できなかった4A。2004年生まれの17歳のマリニン、素晴らしいですね!
でも、羽生選手の存在があって、こうしてバトンがつながって、次代に受け継がれていくんだなと思うと、とっても感慨深いです。
個人的な感想
羽生結弦選手とマリニン選手の動きを見比べると、マリニン選手の4Aは上に高く飛ぶ感じ。羽生選手は遠くに距離を伸ばしながら飛ぶ感じがしました。
アクセルジャンプとほかのジャンプとの大きな違いは前向きに踏み切ること。そして、後ろ向きに着氷するのですが、踏み切った足とは反対側の足の外側のエッジで着氷します。
飛び方のコツがいろいろとあるのですね、きっと。
Instagramのユーザーネームは「4回転の神」
マリニン選手は自身のInstagramで練習風景などをときどきアップしてくれてます。
連続ジャンプを4回続けて飛んでいたりして、インスタでもびっくり。
まぁ、それは置いておいて、アカウントのユーザーネームに注目です!
ユーザーネームは「quadg0d」
これで分解すると...
「quad(4回転)+god(神)」=「4回転の神」
なんだかすごく魂のこもったネーミングでびっくりしてしまいます。
はじめに何者になるか、何をするのかを決めるから、飛べるんですね、きっと。
彼はまだ17歳。なんだか今後、どんどん強くなっていきそうな予感がしてます。
イリア・マリニン選手の国籍は?
「イリア・マリニン」という響きがロシアの選手の名前みたいですが、イリア・マリニン選手の国籍はアメリカです。
アメリカのバージニア州フェアファックスの出身。
コーチは元オリンピック選手の両親
イリア・マリニン選手のコーチは両親です。
両親はともにロシア生まれでウズベキスタン所属の元フィギュアスケート選手。
- 父はロマン・スコルニアコフ氏
- 母はタチアナ・マリニナ氏
父は長野オリンピック19位、ソルトレイクシティオリンピック19位、母は1998年のNHK杯、グランプリファイナルで優勝、長野オリンピック8位などの輝かしい実績があります。
つまり、マリニン選手は元オリンピック選手の両親をもつ正真正銘のサラブレッドだったんですね。両親のもとで6歳からフィギュアスケートをはじめ、今日に至ります。
コーチも両親なので、筋金入りのフィギュア一家で育ったのですね。
まとめ
今回は史上初4回転アクセルを公式戦で成功させた、イリア・マリニン選手について解説しました。
・USインターナショナルクラシック2022のフリースケーティングで4回転アクセルを成功させて、優勝。
・国籍はアメリカ。
・コーチは両親。しかも二人とも元フィギュアスケートのオリンピック選手。
これからシーズンに入りますが、イリア・マリニン選手をはじめアメリカの選手は日本の選手の強敵になることは間違いなし!ハラハラしますが楽しみなりません!
今日もお読みくださり、ありがとうございます!