カメラと旅をする

写真と音楽とスポーツでちょっぴり日々を彩ります♪

モノクロ写真は案外簡単に撮影できる!撮影方法とコツ

 ときどきインスタグラムなどでおしゃれなモノクロ写真を見かけることがあります。

「なぜ、今どきモノクロ写真なの?」と思いました。

カラーの鮮やかな写真とは違って、色がない分シンプルでかつ何とも言えない雰囲気を感じます。

 

私はモノクロ写真を見るとき、どこか自分とは程遠い世界のものとして見ていました。それはモノクロ写真を撮ろうと思えるきっかけがなかったからかもしれません。

 

しかし、自分のミラーレス一眼の液晶パネルを色々と見ていたら、モノクロ写真はそんなにハードルの高いものではないかもしれないと思えてきました。

 

そう思ったらすぐに、何枚かモノクロ写真を撮影してみました。

今回はモノクロ写真について考えを巡らせてみたいと思います。

 

モノクロ写真について考える

モノクロ写真はカラーの写真のように多くを語りません。けれど、シンプルであるがゆえに、インパクトの強い写真だと思います。

 

モノクロ写真は白・黒・グレーの3色。 

印象深い写真を撮るためには無彩色のそれぞれの配分を意識した写真を撮ることが大切です。

 

モノクロ写真を撮る方法

 実際に、モノクロ写真はどのように撮影するのでしょうか?

デジタルカメラとフィルムカメラの場合とに分けて考えてみます。

デジタルカメラの場合

一眼レフやミラーレス一眼にはモノクロモードで撮影する機能が搭載されています。

私が使用しているキャノンのミラーレスカメラの場合、以下のどちらかで撮影します。

 

・液晶パネルから「ラフモノクロ」をする

・ピクチャースタイルで「モノクロ」を選択する

 

そのほか、機種によって、「モノクロモード」など様々な名称がついているかと思います。

 

普段、モノクロ写真に気にも止めなかったのですが、この機能に気づきさえすれば簡単に踏み込めます。今までなぜこの機能を使用しなかったのか不思議です。

フィルムカメラの場合

フィルムカメラの場合は、モノクロフィルムを入れて、撮影すればOKです。

(詳しい撮影方法は割愛します。)

モノクロフィルムにはどんなものがあるか、代表的なものをピックアップしてみました。

 

【コダック】 

・プロフェッショナルT-X400(36枚) 955円(税込)

・プロフェッショナルT-X100(36枚) 808円(税込)

【FUJI FILM】

・黒白ネガフィルムネオパン100(36枚) ACROS 750円(税込)

 

デジタル一眼レフやミラーレス一眼レフに比べると、フィルムを購入しなければならないことを考えると、費用はかかります。 

 モノクロ写真とカラー写真の大きな違い

モノクロ写真とカラー写真の大きな違いはもちろん色です。

 

f:id:flowerphoto:20190928104715j:plain

花 撮影機材:Canon EOS M10 EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM 

カラーのようにカラフルでない分、モノクロ写真は色の濃さによって白・黒・グレーの3色で表現します。

 

カラー写真は淡い色から濃い色まであります。ですから、モノクロ写真の課題は、カラー写真で表せるような色の雰囲気をどのように表すかということ

 そのために注意することを考えてみました。

 

・カラーがない分、光の強弱やメリハリ意識して撮影すること。

・被写体の濃い色と淡い色とのバランスを考えて配置すること。

(あえて、白い被写体を選ぶと、浮かび上がったように撮影できる)

 

f:id:flowerphoto:20190928114442j:plain

花 撮影機材:Canon EOS M10 EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM 

実際に撮影したモノクロ写真から考えたこと・思ったこと

実際に撮影してみて、黒い部分をいかにして作るかが大事だと思いました。

モノクロ写真にチャレンジしてみて、ポイントをまとめてみます。

思い切って暗さを強調すると雰囲気が出る

白黒写真なので、設定を明るめにした方がいいかなと思いましたが、結果は逆でした。

下の3枚の写真は同じ場所で撮影しましたが、それぞれ露出を変えて撮影。すると、露出を落とした方が、黒い部分がグッと強調されて、写真にメリハリができます。

 

 露出 +0.7

 

f:id:flowerphoto:20190928104546j:plain

露出補正+0.7 名古屋駅周辺



露出ー0.7

f:id:flowerphoto:20190928104629j:plain

露出補正-0.7 名古屋駅周辺

モノクロ写真の被写体は重厚な建築物が合う

モノクロ写真の被写体としてとくに似合うものは重厚な建築物。色の数が少ないですが、圧倒的な存在感があります。色の濃い部分は黒く、薄い部分は白っぽく映るのですが、その割合を考えて写すとよいと思いました。

 

f:id:flowerphoto:20190928104340j:plain

ミッドランドスクエア

雲の出ている日の方が空の雰囲気が表しやすい

上の2枚の建築物の写真について、もう一度、空に注目してみてください。

一枚目は雲一つない青空の日撮影したもの。2枚目は雲が出ている日に撮影したもの。

真っ青な青空はカラー写真ではきれいですが、モノクロにすると単調です。

下の写真のように、雲があるほうが空にグラデーションがかかり、雰囲気がでます

グレーのやさしい表現を楽しんでみるのも楽しい

白・黒にこだわらず、あえてグレーを楽しむのも面白いと思いました。

メリハリはないけれど、グレーの淡い面積が多いので、白黒写真の中にやさしさを表現できます。こちらは金魚鉢を撮影した写真。

f:id:flowerphoto:20190928114353j:plain

金魚鉢

 モノクロモードは色味を変えられる

実はモノクロモードは色味を変えられるのをご存知でしたか?

モノクロモードの詳細設定で色味を調整します。こちらは赤みを強く設定しました。

f:id:flowerphoto:20191015001504j:plain

名古屋駅前

次はこちら。緑がかった色味になります。同じモノクロでも全然印象が異なりますね。

f:id:flowerphoto:20191015001850j:plain

名古屋駅前

モノクロ写真しかない時代はカラーとの比較ができませんでした。
今の時代だからこそ、モノクロ写真を様々な角度から追究できるのだと思います。
 

まとめ

 今回はモノクロ写真について考えてきました。撮影後に感じたことをまとめてみます。

・暗さを強調すると、雰囲気が出る。

・モノクロ写真の被写体には重厚な建物が似合う。

・空は雲がある方がグラデーションがでて、きれいに写る。

・あえてグレーのやさしい色を楽しむのもよい。

・モノクロモードも色味を変えられる。

カラーでごまかしがきかない分、色の濃淡をうまく生かして撮影することが大事だとわかりました。お読みくださり、ありがとうございます!